第一回本の紹介

 初めましてあおむけです。本の感想と生活の中で感じたことを書いていきたいです。

登録したままで遠隔授業に全く慣れることができず、記事が書けませんでした笑

これからは少しずつ記事を書く頻度を増やしていきたいです。よろしくお願いします!

 

 さて初めて書くのは第一回本の感想です。

今回紹介するのは桜庭一樹著作の「砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない」という小説です。この本は主人公の山田なぎさが転校生の自称人魚の海野藻屑と出会い、初めは避けていたがだんだんと心惹かれていく。しかしなぎさは藻屑のある不幸を垣間見てしまう。その後様々な問題を目の当たりにしてしまう。そして悲しく、切ないラストが二人を待つといった物語になります。

 

 この本を読んだ後、なんとも言えない悲しみと散りばめられた伏線の意味がわかった爽快感を覚え、とても複雑な気持ちになりました。

またラストにかけて重い雰囲気が続き陰鬱な気分を催すのですが気持ち悪いわけではないんです。
形容するなら飲める毒というかなんというか笑

とにかく鬱展開にもかかわらず爽やかなんですよねえ

 

 この本のポイントは

①藻屑の奇怪な行動に隠された真実

②藻屑の周囲との考え方の違い

③なぎさの藻屑に対する評価の変わり目

 

 ①についてですが、藻屑は自分を人魚だと言ったり、人に向かって暴言を吐いたり、人の話を聞かなかったりと奇怪な行動が浮き彫りになっています。

これらの行動にはどのような意味があるのでしょうか?なぜそのような行動をとるのでしょうか?

これらは読み進めていけばわかるので面白いポイントだと思います。

 

 続いて②ですが、①の続きにはなりますが藻屑は周囲と考え方が異なっているところがあります。

これは私たちの生活でも言えるもではないかと思います。自分の普通は誰かにとっては個性的だと捉えられてしまうこともありますよね。

ネタばれになりそうなのでコメントは控えますが、自分の感性だけを普通だと思わないで読み進めてほしいと思います。

 

 最後に③ですが、物語の序盤ではなぎさは藻屑を関わりたくない存在であると述べています。

しかし上記で記載した通り少しずつ藻屑に心惹かれていくのです。

明確なターニングポイントはわかりませんが、私は藻屑の嘘みたいな発言がほんとだとわかる山に行く場面がきかっけだと思います。

これは人によって感じ方がかなり異なるポイントっだと思います。

 

 ここまで散々ポイントを説明してきましたがこの本が本当に面白いのは二回目に読む時だと思います。

物語のおちを踏まえてもう一度読むと各人物の所作の意味がより理解できて面白いはずです。

 

 以上「砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない」の感想と私の考察になりました。

次回は早めに記事が書けるように頑張ります笑

寒暖差が激しいので体調には気を付けて!